各地で地震での被害があると注目される[地震保険]ですが、実はタイトルにあるように
似たような名称で実は補償内容が違う保険や共済があるんです。
■基本的な[地震保険]は、
民間の保険会社と国が共同で運営する「国の法律に基づいた保険」です。
特徴として…
・地震保険は火災保険にプラスする形での契約
・保険料が抑えられている(各社共通)⇒地震保険の基本料率
・「被災者の生活の安定」が目的⇒地震保険の補償内容
・所得税や住民税の控除が受けられる⇒地震保険料控除
[地震保険]について詳しくは↓↓↓
⇒「地震保険入る?これで決める!」
⇒日本損害保険協会:地震保険特設サイト
ココから今回のメインの[地震補償保険][共済]
■[地震補償保険]
「地震」と名前がついてはいるが、いわゆる一般的な【保険商品】です。
[地震保険]との違いと特徴…
・単独での契約が可能
・保険料は各社によって違う
・「地震で被災した後に必要な費用」が目的
・所得税や住民税の控除が受けられない
◎一例:SBI「SBIいきいき少短の地震の保険
単独でも地震保険の上乗せとしても加入OK!
■[共済]
そもそも「共済」とは、「お互いに助け合う」という意味の言葉で、将来発生するかも
しれない損害に備えて組合員がお金を出し合い、万が一のことが起こったら出し合った
お金から共済金を支払う相互扶助の仕組みです。非営利団体が行っている共済事業です。
[地震保険]との違いと特徴…
・火災保険にプラスする形での契約(単独で契約できる保険もありそう)
・保険料は割安+割戻金がある
・掛金が一定な分、補償も平等
・所得税や住民税の控除が受けられるものと受けられないものがある。
※火災共済の地震補償部分の掛け金は、地震保険料控除の対象となるが、地震補償保険は
対象外となるなど、共済の種類によって違う。
◎一例:全労済「自然災害共済」
『住まいる共済』火災共済+自然災害共済
今、基本的な[地震保険]だけでなく、[地震補償保険][共済]といった保険がプラスで
注目されている理由として、最大震度7の地震が発生する確率が70%と恐れられている、
「首都直下地震」と「南海トラフ巨大地震」があります。
この2つの地震が発生した場合の予想される全半壊家屋戸数の被害が、阪神・淡路大震災や
東日本大震災の「首都直下地震」で10倍以上、「南海トラフ巨大地震」で20倍以上の被害が
想定されています。
基本的な[地震保険]だけでは、被災後の生活が補填できない可能性が大きいです。
そのため、
[火災保険]+[地震保険]+[地震補償保険]または、「火災共済+地震補償保険」
というように組み合わせて選択することも大いにアリです!
地震にどこまで備えるか、参考にしてしっかり検討してみてくださいね。