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地震で給湯器が倒れる!?今すぐ点検!

みなさんのおウチには「電気給湯器」がありますか?
設置具合を確認したことはありますか?

大きな地震が起きたとき、給湯器の「貯水タンク」の転倒が問題になっています。

給湯器の転倒リスク1給湯器の転倒リスク2
国民生活センターHPより

2016年に発生した「熊本地震」では、給湯器の貯湯タンクが倒れたり、傾いたりして被害を受けたという
相談件数が【3,152件】
転倒事例【82件】
も国民生活センターへ寄せられたそうです。

そもそも、2011年に発生した「東日本大震災」では、アンカーボルト等により固定されていなかった、
不十分なアンカーボルトを使用していたなどが主な原因の、
相談件数が【25,515件】
転倒事例【104件】
があった事を踏まえ、国土交通省では「給湯設備の転倒等の防止を図るため」関係告示の改正を行いました。

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改正内容を簡単に記載すると、、

▼基準

・大規模地震に対して、電気給湯器その他の給湯設備が転倒・移動しないことを目的とする
・満水時の総質量が15kg を超える給湯設備を対象とする

※給湯設備の地震に対して安全上支障のない構造を除く
→周囲に丈夫な壁又は囲いを設ける場合
→その他給湯設備の転倒、移動等により人が危害を受けるおそれのない場合

▼仕様

下記の各々のやり方に応じたアンカーボルト等の種類及び本数を規定して、建築物の部分等に緊結すること。

①給湯設備の底部のみを固定する場合
②給湯設備の上部及び底部を固定する場合
③給湯設備の壁面に固定する場合

▼計算

地震により生ずる力に対して安全上支障のないことを計算により確認することを規定

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しかし、告示の改正が行われてもなお、熊本地震では東日本大震災と大差ない転倒事例がありました。

さらに注目しなければならないのが、熊本地震の際の転倒事例のうち、給湯器を設置した時期が分かった
ものの【55件】について、設置からの年数を見ると、東日本大震災が発生した後に設置したと思われる
ものが約半数を占めていることです。

そして、国民相談センターに寄せられた相談の約8割が、設置工事の不備を問題としたものだったそう。

どういうことか?!

告示の改正後も、きっちりとした設置工事が行われていないケースがあるということです!

みなさんのおウチには「電気給湯器」がありますか?
設置具合を確認したことはありますか?

大きな地震がくる前に、おウチにある「電気給湯器」「貯水タンク」の設置具合を点検してみましょう!

■給湯器の設置がメーカーの設置説明書の通りになっているかを確認しましょう

もし、設置説明書通りの工事がなされていなかった場合は、設置業者にその旨を伝えて、説明書通りに
しっかり固定してもらうようにしましょう。

問題点:「設置説明書」通りに施工されていない、大きな地震が起きるまで、設置不良が見過ごされやすい

■給湯器を設置する際は、設置説明書通りの工事を行っているかを、設置業者とともに確認しましょう

設置時に渡された書類は、その給湯器を使用している間は保管しておきましょう

問題点:複数の事業者が関連しているため、責任の所在が不明確なケースがある

■実際にあった相談事例

・設置説明書ではM12のアンカーボルトが指定されているが実際はM8が使われていた
・設置した貯湯タンクが二つのブロックに載せただけで固定されていなかった
・アンカーボルトを打つ位置が設置説明書通りではなかった

不安だったり、不明なことがあれば、消費生活センターに早めに相談してくださいね!


◎給湯器の貯水タンクの設置

給湯器の貯湯タンクの固定は、設置場所、固定部位、満水質量に応じて規定されたアンカーボルトに
よって行います。

アンカーボルト:
貯湯タンクの足部分を固定するため、基礎に埋め込んで使用します。
基礎にあけた穴にアンカーボルトを入れ、心棒の頭をたたくと下のスリーブ
部分が開いて基礎に食い込むように固定されます。これに貯湯タンクの足の
部分をはめ、ナットを締めて固定します。
ねじ部分の太さに応じて、M10(直径約 10mm)、M12(直径約 12mm)などの
種類があり、それぞれ様々な長さのものがあります。
設置場所によってアンカーボルトと貯湯タンクの上部を壁に固定する振れ止
めを使用する場合があります。

振れ止め:
貯湯タンクの上部を壁等に固定するために使用します。

貯水タンクの転倒防止

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