その昔、「ウォークインクローゼット」が出始めた頃は憧れでした。笑
それが今や「ファミリークローゼット」に変わりつつあります。
どっちも収納スペースではありますが、「ウォークインクローゼット」は各部屋にあり、
「ファミリークローゼット」の方は基本、家族全員分の衣類を1カ所に集めてみんなで使う。
さらに【動線】の要素がプラスされたクローゼットになります。
【動線】以前に、洗濯した物を片付けるのが1カ所で完結することだけでも超ラクですけどね!
【動線】といえば、家の中での家事をしやすくする[家事動線]、外出から帰って来た時などにする
行動の[生活動線]があります。
コロナ禍ではウイルスを持ち込まないための[帰宅動線]が注目されて、玄関入ってすぐの手洗所が
ちょっとした流行になっていましたが、現在は減ってきているようです。
【動線】というのは、ほぼ毎日行う行動なので、できれば無駄を省きたいところです!
「ファミリークローゼット」に関しての1番の【動線】はやはり[洗濯動線]
★洗う→干す→取り込む→畳む or 掛ける→しまう
洗濯ってホント大変です!乾燥機付き洗濯機で毎日するなら、「干す→取り込む」が無くなりますが、
掛けたり引き出しにしまう作業はあります。
この一連の作業が「ファミリークローゼット」ありだと…
★洗う(洗濯室・洗面室)→干す(外)→取り込む(外)→畳む or 掛ける→(ファミリークローゼット)
→しまう(ファミリークローゼット)
直接洗濯物を干しにでられるのは便利!
しかも乾いたらすぐしまえちゃう。
室内に干すとなると「ランドリールーム(洗濯室)」があると便利ですよね!
この配置だと、動線上すべてのことが完結できる!
ただ、かなりの広さが必要になってきます。
次に[生活動線]で重要な[帰宅動線]
★靴を脱ぐ(玄関・シューズクローク)→バッグを置く(ファミリークローゼット)→
アウターを脱ぐ(ファミリークローゼット)→手を洗う(洗面脱衣室)→部屋着に着替える
(ファミリークローゼット)→脱いだ服を洗濯かごに入れる(洗面脱衣室)
アウターをすぐ掛けられるのは結構便利かも!
ただシューズクローゼットの隣で着替えるかは微妙…
逆に[出勤動線]はどのような配置がよいでしょうか。
★顔を洗う(1階 洗面脱衣室)→着替える(1階 ファミリークローゼット)→身だしなみを整える
(1階 洗面脱衣室)→朝ごはんを食べる(1階 ダイニング)→歯を磨く(1階 洗面脱衣室)
ファミリークローゼットに通勤服を置いておくと、
起きてから出掛けるまで1階で完結できますね!
さて、ここまでで共通するのは「ファミリークローゼット」と洗面脱衣室が近いと便利ということ!
洗濯動線だと、洗濯物を洗うことと、干す・しまうをしやすくすること。
帰宅動線だと、モノをしまうことと、手洗い・着替えをしやすくすること。
出勤動線だと、身だしなみを整えることと、着替えをしやすくすること。
さて、そもそもの「ファミリークローゼット」どのくらいの広さが必要でしょうか?
■一般的な4人家族(夫、妻、子ども2人)での参考だと…
普段使いの仕事着・部屋着・バックくらいだと⇒ 2畳
2畳の用途プラス、外出着も収納したい場合は 4.5畳以上 のスペースがあったほうがベストのようです。
最後に「ファミリークローゼット」を設計に組込む前によく考えてほしいこと!
・本当に広さが十分足りるか?
収納したかったものが入りきらず、中途半端な使用感になっては残念。。
・逆に将来的にもその広さが必要か?
子どもが大きくなって使わなくなったりしたときなど変化がありそうな時は先の使用感も考えておきたい。
・収納タイプやスペースサイズは綿密に。
ハンガーパイプがもっと欲しかった、収納ケースの大きさが合わない、デッドスペースが沢山できる…
効率よく無駄のない収納スペースになるようにしっかりプランを固めてください。
・湿気対策をしっかりと!
動線を便利にすると、どうしても洗面やランドリールーム、浴室と近くに水まわりがきます。
今どきの住宅は、24時間換気システムがあるのでそこまで心配はいらないといいますが、
窓を設置する、除湿機・乾燥機を設置する、エアコンを設置するなどあるにこしたことはありません。
家事ラクを目指して、しっかり計画してくださいね!
今回は、NANKAI PLYWOODさんのサイトからご紹介しました。