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花粉と換気システム

現代の新築住宅は「シックハウス対策」の為に、
【換気設備設置の義務付け】がされています。

「シックハウス症候群」とは…
建材や家具、日用品などから発散する揮発性の有機化合物が原因で、
目がチカチカする、めまいや吐き気、頭痛がするなどの症状がでることです。

化学物質だけが原因ではなく、住宅の気密性が上がったことや、
日中留守が多いことから、日常的に換気不足だったりすることも一因とされています。

しかし、換気設備ならなんでもいいと言うわけではありません!
換気回数0.5回/h以上の機械換気設備が必要です。
24時間換気システムなどがそれにあたります。

換気回数0.5回/hとは…
1時間当たりに部屋の半分が入れ替わること

なかなかの換気力です。

ここで素朴な疑問。
これだけの換気をすると、夏は暑い空気が入ってきそうだし、冬は寒くない?
あとこれが重要!今時期「花粉」を家中に取り込んでしまわない?

原則、換気システムは止めてはいけないそうです。
では様々な問題をどうするか?

吸気口の調節(外気の入る量を調節)
吸気口の交換(外気の入ってくる方向を調節)
フィルターの交換(目の細かさを目的に合わせて調節)
などなどありますが、

一番効果的なのは…
「熱交換換気システム」
夏は外気を冷やして、冬は外気を暖めてから取り込むという優秀で省エネなシステム!
しかしこの「熱交換換気システム」下記の「第1種」のみしかオプションでつけられないそうです。

※換気方式には、第1種~第3種の3方式があります。
○第1種 機械吸気→機械排気
○第2種 機械吸気→自然排気
○第3種 自然吸気→機械排気

効果は高いが、コストも高いことが、明らかに感じられますね(^^;
とりあえず、今あるものでの対策を。。

寒さは、上記の吸気口の調節や外気の方向を変えられる吸気口に交換するとして、
花粉対策には、フィルター交換が使えそうです。
「花粉除去タイプ」に交換してみましょう!
※注意点:できるだけ同じメーカーのもの(正規品)を使って下さい。
違うメーカーだと、換気性能が下がる場合があります。

「PM2.5除去タイプ」という、「花粉除去タイプ」より、さらに目の細かいフィルターがあります。
より細かい方が花粉も通さなくていいのでは?と思いがちですが、
目が細かいということは、よく詰まる。よってこまめな掃除・交換が必要になってきます。
用途に合ったものを使うようにした方が、結果的に効率的で労力の省エネにもなります!

換気口からの音がうるさい場合にも、
「消音タイプ」の吸気口カバーがあるそうです!

原則義務化されているだけあって、色々対策はされています。
換気システムは止めてしまうと、結露が発生したり、カビが生えたりと弊害が多いです。
今から家を建てる方も、今ある換気システムに困っている方も、工務店や専門家に相談して下さい!
新築には要望にあった最適な、既存には予算にあった解決策を提案してくれます。


建築基準法に基づくシックハウス対策について:国土交通省

シックハウス対策:チラシ

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