家を建てたい!と調べていたら必ず一度は目に入るようになってきた「パッシブデザイン」
最新の設計だけど、昔ながらの日本の家の知恵も盛り込まれている部分がありそう。
自然のチカラを最大限に活かす…対費用効果は大きそうです。
まず「パッシブ」とは…
「パッシブ」という言葉がもつ本来の意味は「受動的」です。
反対語は「アクティブ」自分から働きかけるという意味合いです。
建築の世界では、太陽や風、水、地熱といった自然エネルギーを用いて室内環境を快適にする技術や仕組みを意味します。
建築・住宅における今回の「パッシブデザイン」とは…
太陽や風の力を最大限に利用して、必要な明るさや暖かさ、涼しさ、新鮮な空気を得る設計を高いレベルで実現したもの。
自然エネルギーを効果的に利用することで、快適でありながら電気やガスの使用量を無理や我慢することなく削減できる住まいづくりの手法。
その「パッシブデザイン」を実現した家とは…
機械に頼らず、「自然エネルギー」をそのまま利用し、快適な住まいづくりを目指す住宅。
電気やガスなどへの依存率が減少し、省エネでありながら快適で健康的な暮らしを実現することができます。
建物そのものが快適性を生み出します。
「パッシブデザイン」を実現するにはプロの豊富な知識が必要…
・建築設計の知識はもとより、いろいろな知識が必要になる
・その地域、その敷地の風や太陽を知り、建物の工夫により自然とつなげる
・太陽光の差し込み方、熱の伝わり方、風の吹き方や湿度の移り変わり、人が心地よいと感じる温熱環境を考える
・住む人の求める姿に合わせて組み合わせ、形にしていく
・空気・熱・光・風・エネルギーなど、見えない物のデザインも含めた設計
断熱 ・ 日射遮蔽・ 自然風利用・ 昼光利用 ・ 日射熱利用暖房
地域に合わした、5つの項目のバランスが必要とされています。
たとえば、岡山県であれば冬の日射量が多く夏も暑くなるので、その特性を考えた設計が必要ですし、
南側に日射を遮る建物があれば、冬の日射取得は期待できないなど敷地条件もそれぞれ違います。
断熱性を高めるだけの家づくりは簡単ですが、高断熱にすると夏暑くなることを理解して、
日射遮蔽や自然風利用をしっかり考えながら設計を進めていくのが本来のパッシブデザインだそうです。
聞けば聞くほど、設備だけでは出来ない高度なことなんだなと思います。
最近は、ZEH、スマートハウス、エコハウスなど色々な選択肢・組み合わせがあります。
どんな家を建てたいのか、しっかり決めてプロに相談してみて下さい!