国土交通省は、ここ数年、
中古住宅市場の活性化を推進しています。
そして、中古住宅の建物評価手法で
新しい指針を策定しました。
これまでの中古住宅は年数が経てば、
リフォームをしてもずっと価値が下がり続ける
評価方法でした。
しかしながら、これではリフォームしたくても
ローンが組みづらく、さらに老朽化して
どんどん価値が下がるしかありません。
そこで、新しい基準では、
「使用価値」(人が住むという住宅本来の機能の価値)
を重視し、住宅を大きく「基礎・躯体(くたい)」、
「内外装・設備」と分類した上で、
適正に維持管理できていれば、
減価を調整するような形となります。
言葉で書くと難しいですが、
右図のようなイメージなります。
長期優良住宅の項目で述べたとおり、
不動産の価値を長期に渡って保持するためにも、
新築の時からメンテナンス、リフォームのことを
意識した設計をすることが非常に重要なのです。