大震災では、家屋の倒壊による圧死が多数を占める
住宅の地震対策は耐震補強が最も効果的です。
しかし経済的な理由で大がかりな耐震改修が出来ない場合があります。
他にも、 高齢者の方などはいくら家が老朽化していても、いつ起こるか分からない地震に備えて工事をする、
という決断までいたらないことも多いです。
木造建築の場合は耐震改修工事に掛かる費用は100万円から150万円が最も多いといわれています。
決して安いとはいえない出費だけに、検討はしても断念する人も多いのかもしれません。
地震の不安は抱えていても家の建て替えまではできない
そういった方の為にも、家屋が倒壊しても一定の空間を確保することで命を守る装置として『耐震シェルター』があります。
『耐震シェルター』には大きく分けて、「置き型」と「部屋1室をまるごと」があります。
「置型シェルター」
【ベット型シェルター】 → 就寝時や寝たきりの場合も地震による家屋倒壊から身を守ってくれる。
鉄骨製・鋼鉄製のフレームを上部に取り付けた耐震用のベッド
真上からの荷重10tに耐えるので「シェルター」として落下物から身を守ることが出来ます。
★鉄製が苦手な方には、国産ひのき材を使ったものもあります。
国産ひのき材100mm角の梁と柱を鋼製特殊接続金具で保持して構造強度を維持。
また震災時には、安全なシェルターとして使用でき、 耐荷重は約65トンです。
【テーブル型シェルター】
30トンの圧力に耐えられる特殊天板を使用している。
また5本脚のため安定性も抜群。
「部屋1室をまるごと耐震シェルター」
家全体ではなく、部屋ごとにシェルターに変えることができる製品 です。
木質のもの、鉄骨のもの、木造軸と耐震金物を合わせたものなど、色々な種類があります。
【木質耐震シェルター】 床や壁、天井に沿って木質のパネルを組み立てること
木造家屋の1階に設置し、万一地震により家屋が倒壊しても、中に居る人の安全を確保する為の耐震シェルター
工期:わずか2日間~で設置可能
【レスキュールーム】 床下の基礎を鉄筋コンクリート構造に形成し、頑丈な土台作りをします。
部屋の6面(床・壁・天井)を鉄骨で補強 側面には鉄の筋交いが入っているため、地震によるネジレに強い構造です。
鉄骨でたった一部屋に組み込むだけで、震度7にも耐えることが出来る地震シェルターです。
隣接している部屋はもちろん、家全体の補強度が上がります。
工期:7~10日間
【木造軸組み耐震シェルター】 木造軸組工法の強い組み付けと、接合部は耐震金物を使用。
重落下物を考慮し、一部鋼材を使用。
既存の木造住宅1階の1室に設置し、万が一家屋が倒壊しても、生命の安全を守るシェルターです。
工期:組立て、設置が1日で完了。工期は約10日間。
家の耐震と同様、「耐震シェルター」や「耐震ベット」などには、補助金があります。
家全体と比べて、25万円~。選択肢の一つに入れてみて下さい!
岡山市では…
【木造住宅耐震改修補助制度】
耐震改修経費及び補助金額 耐震改修費用(工事の設計・監理やリフォーム工事費用を除く)を補助します。
倉敷市では…
【28年度例】
◆耐震シェルター設置補助事業 設置工事費の50% (補助金上限額200,000円)
◆防災ベッド設置補助事業 設置工事費の50% (補助金上限額100,000円)