長期優良住宅
その名の通り、快適に長く住み続けることができるように造られた住宅です。
しかし、点検・メンテナンス等を行わずに、それを叶えることはムツカシイです。
長期優良住宅であっても住宅を長持ちさせて、その価値を維持していくためには、
定期的な点検やメンテナンスを行うことが不可欠です。
この点検と補修の計画をまとめたもので「維持保全計画」というものがあります。
あなたの家を、いつ、だれが、どのように新築や修繕、改修・リフォーム等を行ったか等が含まれます。
この「維持保全計画」があることで点検や補修を計画的に実施することができるようになります。
合わせて、これに基づいて予算を計算、毎年どの程度のお金が必要か整理しておくこともとても重要です。
そもそも、長期優良住宅の認定を受けられた住宅の所有者の方は,
認定長期優良住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存する義務があります。
この記録によって、適切な取り替えなどの手入れの時期の判断等が可能となります。
作成時には、住宅を建てたハウスメーカーや工務店等の信頼できる専門家と相談しながら、
どの部分をどの程度の頻度で点検するか、を予め部位や材料に応じて点検間隔を決めておく補修についても、
材料には想定されている寿命がありますので、この寿命を元にどの程度の頻度で再塗装したり、交換したり、
という補修を行うかを決めておきます。
この「維持保全計画」を活用して作られる、「いえかるて」というものがあります。
家の情報を蓄積していく、「すまいの履歴書」です。
■「いえかるて」の活用
○点検・維持管理
維持保全計画や点検・補修記録等に基づき、建材・設備等の適切な取り替えなどの手入れの時期の判断等が可能となります。
○リフォーム
新築時の図面情報等があると、リフォームの計画や、それに向けた検査・診断などをより正確に合理的に行うことができます。
○売買
買主が住宅の諸性能や、購入後に行いたいリフォームの実施の可否、将来的な維持管理費用等について、購入の検討段階で把握しやすくなります。
■「いえかるて」の利点
「いえかるて」の蓄積・活用を支援するサービス機関を活用し、情報を管理すると
住宅所有者が管理・保管する情報を万一なくしてしまっても、サービス機関から受け取ることができます。
電子データ化して、ウェブ上でやり取りできるシステムを利用するものもあります。
サービス機関によっては、管理する情報に基づき、点検等の時期を知らせてくれるところもあります。